日々、高血圧診療に携わる医師が、高血圧とのかしこい付き合い方を解説します。知識があれば、自分の血圧は自分で管理できます。

あなたの高血圧リスクは?

自宅で血圧を測る準備ができたら、まず1〜2週間は記録を付けてみましょう。1回測っただけで満足してはいけません。その理由は、「血圧は常に変動している」からです。

 時間帯によって、体調によって、精神状態によって、色々な理由で血圧の値は変化しています。例えば、寝不足の日には血圧は高くなりますし、仕事が休みの日は低くなる人もいます。
 家庭血圧を記録した結果、血圧の値が高くなければ何もする必要はありません。病院・クリニックにいると血圧が高くなる『白衣高血圧』と思われるからです。一方、血圧の値が高かった場合は対策が必要になります。

 血圧の値だけでなく、他の病気の有無や年齢などでも対応は変わってきます。医師が診療の指標とする『高血圧ガイドライン』では、高血圧から生じるリスクの高さによって《低リスク群》《中等リスク群》《高リスク群》に分類して、治療方針を決めることを推奨しています。ただし、個人の様々な事情により治療は変わってきます。あくまでも指標であり、必ずこうしなくていけない訳ではありませんのでご注意ください。ガイドラインは本来、医師が考えるべきものですが、自分の高血圧がどれくらい緊急性のある物なのか知るために参考になると思います。
 ところで、ガイドラインで使用している血圧の値は『診察室血圧』とされており、『家庭血圧』ではありません。しかし、《病院・クリニックへ行く前に》でも解説したように、診察室で測った血圧だけでその人の『普段の血圧がどれ位なのか』を知るのは不可能です。みなさんは、下記にご自分で測定して記録した『家庭血圧』を当てはめて考えてください。
(危険因子については後で解説します)

《低リスク群》
 ・血圧:140-159/90-99 mmHg
・危険因子:なし 
  ⇒まず生活改善を行う。3か月で血圧が下がらなければ治療を開始する。

《中等リスク群》
 下記のどちらか1つに当てはまる
 ・血圧:160-179/100-109 mmHg
 ・危険因子:1〜2個あり
  ⇒まず生活改善を行う。1か月で血圧が下がらなければ治療を開始する。

《高リスク群》
 下記のどれか1つに当てはまる
 ・中等リスク群の条件が両方ある(血圧&危険因子)
 ・血圧:180以上/110以上 mmHg
 ・危険因子が3個以上ある
 ・糖尿病、慢性腎障害、心疾患、脳梗塞、高度の動脈硬化などが1つでもある
  ⇒ただちに降圧治療を開始する

【危険因子について】
高血圧の影響よる心血管病(心筋梗塞や脳梗塞、脳出血など)が起こりやすいので、注意が必要な事柄です。
・高齢(65歳以上)
・喫煙
・脂質異常症(高脂血症・コレステロールの値が異常)
・肥満(BMI25以上、特に内臓脂肪型)
・メタボリックシンドローム
・家族に50歳未満で心血管病になった人がいる
あなたはいくつ当てはまりましたか?これらに該当する人は、血圧の値について特に注意するようにしましょう。

《低リスク群》《中等リスク群》《高リスク群》いずれにしても、該当した方は医療機関を受診しましょう。特に《高リスク群》の方は放置すると大変危険ですので、早めに受診することをお勧めします。《低リスク群》《中等リスク群》の方は、自分で血圧を測定しながら生活改善を行い、それでも高血圧が続くようなら受診でも良いと思います。
生活改善については《高血圧の予防・改善に重要な5項目》を参考にしてください。

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