日々、高血圧診療に携わる医師が、高血圧とのかしこい付き合い方を解説します。知識があれば、自分の血圧は自分で管理できます。

②肥満 《高血圧の予防・改善に重要な5項目》

肥満傾向の人は体重を減らすことで高血圧を改善できる可能性があります。

「太ると血圧が高くなる傾向がある」これは誰にでも当てはまるわけではありません。太っていても血圧は高くない人もいます。ただし、高血圧治療中の患者さんが太ると血圧が高くなり、痩せると血圧が低くなるという経験は日々の診療で感じている事実です。肥満傾向の人は体重を減らすことで高血圧を改善できる可能性がありますので、ぜひ取り組んでみましょう。

高血圧の人が肥満に気を付けなくてならない理由。実はもう一つあります。それは、高血圧と肥満の両方がある人は、脳梗塞や心筋梗塞などの病気になりやすいという事です。同じ高血圧患者であっても、肥満がある人とない人とでは脳梗塞・心筋梗塞といった、血管の動脈硬化が原因の病気に差が出てくることが、調査で分かっているのです。

ただし、無理なダイエットをして急激に体重を落とすことは止めましょう。急に痩せるという事は、一時的に体が高度の飢餓状態になるという事です。そうすると、体脂肪だけでなく筋肉も少なくなってしまいます。人間は飢餓状態になると脂肪だけでなく筋肉も消費してしまうのです。その結果として、基礎代謝が少なくなり、かえって太りやすい体になってしまいます。ダイエットに失敗して、リバウンドで前よりも太ってしまうというのはこういう訳です。ダイエットは「痩せた後の維持をどうするか?」を考えてしないと必ず失敗します。理想としては、食事の量(特に炭水化物)を少し減らし、軽い運動を日常的に行うことです。無理な食生活はどうせ長続きしません。持続可能な形で、ゆっくりと体重を落としていくようにしましょう。

この話題のまとめ

  • 肥満を改善することで血圧が下がる傾向がある。
  • 高血圧の人が肥満もあると、動脈硬化の進みが早くなる。脳梗塞や心筋梗塞などになりやすい。
  • 急激なダイエットは逆効果のこともある。ずっと続けられるペースで行なうことが大切。
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