日々、高血圧診療に携わる医師が、高血圧とのかしこい付き合い方を解説します。知識があれば、自分の血圧は自分で管理できます。

③運動不足 《高血圧の予防・改善に重要な5項目》

普段から運動量の少ない人は、多い人と比較して高血圧になりやすいことが分かっています。

ある調査では、通勤時に歩行時間が21分以上の人は、10分以下の人と比べて高血圧になる確率が約3割少ないそうです。また他の調査では、週一回以上の運動をしている人と運動をしていない人を比較すると、していない人は高血圧になる可能性が約1.5倍であったそうです。まだ高血圧になっていない人は、予防のために運動をしましょう。通勤時に大目に歩くようにするだけでも効果が有るようです。

すでに高血圧の治療をしている人も諦めることはありません。高血圧患者が有酸素運動を行うと、血圧が低下することが分かっています。運動を始める前に比べて、収縮期血圧・拡張期血圧(いわゆる上の血圧・下の血圧)ともに10mmHg 前後、血圧が下がるというデータがあります。また、運動療法前の血圧が高い人ほど、運動の効果が高いようです。ただし、血圧が極端に高い人(180/110以上)や心臓の病気のある人は、主治医と相談して降圧薬による治療を受けながら、軽い運動より始めましょう。無理をすると心筋梗塞や脳出血などの病気を引き起こす危険があります。

ちなみに、ある程度の運動量を超えると、それ以上頑張っても血圧は変わらないようです。ある調査では、低強度の運動を1回1時間、週に3〜4回すれば、それ以上運動を増やしても効果に差がなかったそうです。つまり、マラソンもウォーキングも、血圧を下げる効果は変わらないということです。運動は筋力トレーニングよりも有酸素運動が良いとされています。あまり運動の習慣がない人にはウォーキングが最適でしょう。やや早めの歩調で、30分以上かけて歩けば、血圧を下げる効果は期待できます。毎日できれば理想的ですが、忙しい人は可能な範囲で良いでしょう。継続することが何よりも大切ですので、無理なく楽しめる有酸素運動を見つけましょう。

この話題のまとめ

  • 運動の少ない人は、多い人に比べて高血圧になりやすい。
  • すでに血圧が高い人でも、有酸素運動をすることで血圧が下がる。
  • 血圧の極端に高い人や、心臓の病気がある人は医師と相談してから運動を始めること。
  • ハードな運動は必要ない。ウォーキングのような軽い運動でよいので、継続して行うことが大切。
  • Facebook
  • Hatena
  • twitter
  • Google+
  • LINE
PAGETOP
Copyright © 高血圧DIYガイド All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.